英語の会話やメール、SNS、映画やドラマのセリフなどでは、省略形(短縮形・縮約形 / Contractions) が非常によく使われます。省略形を理解し使いこなすことで、より自然な英語表現ができるようになります。本記事では、英語の省略形について例文とともに詳しく解説していきます。
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省略形とは?
英語の省略形(contraction)とは、2語以上を縮めて1語にまとめた形のことです。通常、アポストロフィ(’)を使って省略します。例えば「I am」は「I’m」、「do not」は「don’t」となります。これにより、会話がよりスムーズで口語的な印象になります。
代表的な英語の省略形一覧
以下は、日常的によく使われる英語の省略形一覧です。
省略形 | 元の形 | 日本語訳 |
---|---|---|
I’m | I am | 私は〜です |
you’re | you are | あなたは〜です |
he’s | he is / he has | 彼は〜です / 彼は〜したことがある |
she’s | she is / she has | 彼女は〜です / 彼女は〜したことがある |
it’s | it is / it has | それは〜です / それは〜したことがある |
we’re | we are | 私たちは〜です |
they’re | they are | 彼らは〜です |
I’ve | I have | 私は〜を持っています / 〜したことがある |
you’ve | you have | あなたは〜を持っています / 〜したことがある |
we’ve | we have | 私たちは〜を持っています / 〜したことがある |
they’ve | they have | 彼らは〜を持っています / 〜したことがある |
don’t | do not | 〜しない |
doesn’t | does not | 〜しない |
can’t | cannot | 〜できない |
won’t | will not | 〜しないつもりだ |
isn’t | is not | 〜ではない |
aren’t | are not | 〜ではない |
wasn’t | was not | 〜ではなかった |
weren’t | were not | 〜ではなかった |
didn’t | did not | 〜しなかった |
省略形の使い方と例文
次に、英語の省略形を実際にどう使うのか、例文で確認してみましょう。
- I’m happy to meet you.
(あなたに会えてうれしいです。) - You’re always so kind.
(あなたはいつもとても親切ですね。) - She’s working late today.
(彼女は今日遅くまで働いています。) - It’s raining outside.
(外は雨が降っています。) - We’re planning a trip to London.
(私たちはロンドン旅行を計画しています。) - They’ve finished their homework.
(彼らは宿題を終えました。) - Don’t worry about it.
(それについて心配しないで。) - He can’t come to the party.
(彼はパーティーに来られません。) - She won’t be home until 8.
(彼女は8時まで家に帰りません。) - It isn’t a big problem.
(それは大きな問題ではありません。)
省略形を使うときの注意点
英語の省略形はカジュアルな会話やメール、チャット、口語表現でよく使われます。ただし、以下の点には注意しましょう:
- フォーマルな文書やビジネスメールではあまり使わない(状況による)
- 学術論文や公式文書では通常、省略形は避ける
- 話し言葉では頻繁に使うが、文章で使う際は文脈を意識する
口語でよく使われる省略形:wanna / gonna / gotta / outta など
英語には、会話や歌の歌詞、映画のセリフなどでよく耳にする口語的な省略形があります。これらは正式な文法ルールに基づいたものではなく、話し言葉のリズムや発音のしやすさから自然と使われる表現です。文章にはあまり書かれませんが、リスニングやスピーキングでは頻出なので知っておくと便利です。
省略形 | 元の形 | 意味・用法 |
---|---|---|
wanna | want to | 〜したい |
gonna | going to | 〜するつもりだ |
gotta | got to / have got to | 〜しなければならない |
outta | out of | 〜から外へ / 〜を出て |
lemme | let me | 私に〜させて |
gimme | give me | 私に〜をちょうだい |
kinda | kind of | ちょっと / なんとなく |
sorta | sort of | ちょっと / まあまあ |
ain’t | am not / is not / are not / has not / have not | 〜ではない / 〜していない ※地域差あり |
使い方の例文
- I wanna go to the beach.
(ビーチに行きたい。) - I’m gonna call her tonight.
(今夜彼女に電話するつもりです。) - I gotta finish my homework first.
(まず宿題を終わらせなきゃ。) - He’s outta town this weekend.
(彼は今週末は町を離れています。) - Lemme help you with that.
(それ、手伝わせて。) - Gimme a second.
(ちょっと待って。) - I’m kinda tired today.
(今日はちょっと疲れてる。) - It’s sorta funny, isn’t it?
(ちょっと面白いよね?) - She ain’t coming to the party.
(彼女はパーティーに来ないよ。)
注意点:口語限定!使い方に気をつけよう
が、ビジネスシーンやフォーマルな文章では使わないように注意しましょう。また、文章として書く場合でも、SNSやメッセージアプリなどカジュアルな場面でのみ使われるのが一般的です。
一方で、ネイティブスピーカーの会話には非常に頻繁に登場するため、リスニング力を鍛える上でも覚えておくととても役立ちます。
音声の聞き取りのコツ
こうした口語的な省略形(wanna / gonna / gotta / outta など)は、ネイティブスピーカーの会話の中で特に自然なスピードで発音されます。そのため、英語学習者にとっては聞き取りにくいと感じやすい表現です。しかし、いくつかのコツを意識すれば徐々に聞き取れるようになります。
① 連結音(リエゾン)に注意する
単語と単語の間が滑らかにつながる現象(リエゾン)が頻繁に起こります。たとえば:
- “I’m gonna go.” → [アイム ガナ ゴウ] のように聞こえる
- “I gotta do it.” → [アイ ガダ ドゥ イット] のように聞こえる
② 音の省略や変化を意識する
「lemme」「gimme」などは、母音や子音が弱く発音されたり省略されます。
- “lemme” → [レミ] に近い音
- “gimme” → [ギミ] に近い音
- “outta here” → [アウダ ヒア] や [アラ ヒア] と短く崩して発音されることが多い
③ 歌やドラマ、映画で耳を鍛える
映画・ドラマ・音楽は口語的な省略形が非常に多く使われる教材です。おすすめの活用法:
- 英語字幕を表示して何度も繰り返し聞く
- シャドーイング(セリフを聞きながらそのまま真似して声に出す練習)を行う
- 洋楽の歌詞を見ながら歌ってみる(”gonna”, “wanna”, “gotta” はポップソングで頻出)
④ 自分でも声に出して練習する
自分で言えるようになると聞き取りやすくなります。
次のような簡単なフレーズで口慣らししてみましょう。
- “I’m gonna get some coffee.”(コーヒーを買いに行くつもり。)
- “I gotta leave soon.”(すぐに出なきゃ。)
- “You wanna join us?”(一緒に来る?)
- “I’m outta here!”(もう行くね!/帰るね!)
最初は違和感があっても、何度も聞いて発音に慣れていくことで自然に聞き取れるようになります。
こういう時は使わない方がよい場面例
これらの省略形は極めてカジュアルな表現なので、すべての場面で使えるわけではありません。場面によっては失礼な印象や不適切と受け取られることもあります。以下のようなシーンでは使用を避けましょう。
① フォーマルなビジネスシーン
- 会社の正式な会議
- 取引先とのメールや契約書
- プレゼンテーションの場(特に公式な場)
例:
✗ “We’re gonna launch the new product next month.”
→ 正しくは “We are going to launch the new product next month.”
② 学術的な文書や試験のライティング
- 大学のレポート・論文
- TOEFL, IELTS などの試験のライティングタスク
- 公式なエッセイ
文章中では正式な文法形(want to / going to / have to / out of)を必ず使いましょう。
③ 目上の人・フォーマルな挨拶
- 上司へのメールや口頭での会話
- 初対面の相手やビジネスパートナーとの会話
- フォーマルな祝辞や挨拶文
④ 逆に使ってOKな場面
次のようなカジュアルな場面では自然に使えます:
- 友人同士の会話
- SNSの投稿やメッセージ
- ドラマや映画のセリフ
- 音楽の歌詞
ただし、英語初心者が文章中に使いすぎると「やけにフランク/くだけすぎ」に聞こえる場合があるため、相手や場面に応じて調整しましょう。
英語の省略形(短縮形)はネイティブスピーカーが日常的に使う自然な表現方法です。省略形を理解し、適切に使いこなすことで、より流暢でこなれた英語表現が可能になります。
普段の英会話やリスニングの中で積極的に意識してみましょう!
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